TALK
師弟対談
大協建工の技能工として数々の内装工事の現場を手掛けてきた師弟関係のふたりが登場。ゼロからスタートした道のり、仕事の醍醐味・楽しみ、そしてこれからの目標について、大先輩も交えて語っていただきました。
松山
この仕事に就いた時から、ずっと眞部さんがぼくの親方です。
眞部
これはもう運命だね(笑)。松山の最初の印象は、とことん明るいヤツだなと。現場に松山がいるだけでみんなが笑う。
仕事が楽しくなる。でも、見た目は元気いっぱいで若々しい感じだけれど、ちゃんと芯がしっかりしているなと思った。
松山
眞部さんは、怒る時は怒るし、楽しい時間はみんなと一緒に思い切り楽しむ。
先輩なんですが、若い考えを持っていてはっきり明解な人だなという印象でした。
眞部
オンとオフは、きちんと分けていけたらと考えているので。
ヘルメットを被ったら、仕事のスイッチが入ってスパッと切り替わるようにしたいんです。
松山
しっかりその通り教えられてきましたよね。
眞部
自分の先輩たちもそうしてきたので、これはもう確実に受け継がれています。
眞部
仕事に就いて最初は、まず寸法取りから。一緒に図面を見ながらスケールで長さを測って印を入れていく。そうしたことからスタートして、スケールの使い方を覚える。とにかくゼロからなので、最初の半年くらいは現場の雰囲気に慣れて、仕事に来ることが楽しいと感じてもらいたい。
松山
今もそうですけど、本当に現場に行くのが毎日楽しかったですね。眞部さんの弟子で良かったなと、これは本音ですから。
眞部
松山は最初の頃、覚えるのが遅かったけれど、確実に成長してきた。人それぞれ成長の速度がちがうので、センスのいい人はいきなりグンと伸びて覚えるのも早い。でも結局、ゴールは同じなので、そこまでのアプローチが早いか、ゆっくりいくタイプなのか、こちらもそれぞれの人に合わせて育てていきます。
松山
ぼく自身は、成長が早かったと思っていたんですけど(笑)。よく「自分で考えてやろう」と言われるんですが、自分の中の引き出しが増えてきたので、工夫しながらアドリブを加えてやるようにしています。
眞部
確かに。わからなかったら聞きに来てもらい、それを何度も繰り返しながら、一つひとつ新しい仕事を覚えていってもらうようにしています。松山は、もう図面を渡せば、ひとりでそれを見ながら施工していくことが一通りできるようになっている。一応、ある程度までは育ちきったかなと。でも、まだまださらに難しい仕事がいろいろあるので、さらにスキルを磨いていってほしいですね。
松山
いつかは現場を任されるリーダー、職長に就けるようになりたい。
この先10、20年やってだとは思うんですが。
眞部
職長は、現場の大きさにもよるけれど、60〜70人、
もっと大きな現場だと100人くらいをボスみたいな感じで全部仕切る。
確かにやり甲斐がある。
松山
大きな現場の時には、北は北海道から南は沖縄まで、大勢の人たちが現場に集まります。
ぼくは毎日いろいろな人に話しかけに行っていましたけど(笑)。
眞部
まあ仕事はコミュニケーションが大事だからな。ぼくは、今の状態を維持しながら、
大きな現場でも安定したかたちで見ていける職長であり続けたいと思います。
あとは若い人たちをきっちり育てていきたい。
眞部
高木さんは、もう大々師匠、大先輩です。
松山
高木さんのお孫さんがぼくの高校の時の先輩で、実はそのつながりで入ったんです。
高木
眞部の父親もここの職人だったし、みんな家族みたいなところがあるな。
昔から人を大事にするところは変わらないんです。
眞部
そうですね。脈々と続いていく中で、松山にも順調に育ってもらって立派な職長になってもらいたい。それがいちばんの願いです。
松山
生意気な言い方かもしれませんが、眞部さんを踏み台にして上を目指していきたいです。ひとつずつ確実に上へステップアップしていきたい。そして「眞部のところで育ったヤツは優秀だった」と言われたいんです。親方の顔を立てることにもなるし。
高木
眞部はしっかり者。大事な現場の職長として活躍している。今まで通り若い人たちを指導してくれたら、順調に育っていくのではないかと思う。一方の松山は、まだまだこの先が長い。その分、どこまで育ってくれるか楽しみですね。どんどん勉強して自分のものにしていってほしい。
松山
ハイ、頑張ります!!
高木
松山は、イキが良すぎるくらいだけどな(笑)
高木 良一(職歴:51年)
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